カッパ寺とカエル寺 「曹源寺と本覚寺」 [浅草界隈]
今からざっと二百年前 東京がまだ江戸と呼ばれていた頃のこと
水はけの悪いこの土地は 大雨のたびに洪水になり村人が困り果てていた
雨合羽 (あまがっぱ) の商いで財を築いた合羽屋喜八 (通称・合羽川太郎) が
私財をなげうって 排水のための掘り割り工事に着手したところ
近隣に住む河童があらわれて工事を手伝った それからというもの
この地で河童を見た人は不思議と商売がうまくいくようになったという
浅草のとなり 「松が谷」 には、こんな言い伝えがあります
そして、その 「松が谷」 の地にあるのが
曹洞宗 (禅宗) のお寺 曹源寺 別名 「かっぱ寺」 とも言います
山門を入ると右手に 「かっぱのぎーちゃん」
良~く見ると! 河童の顔?
境内には、波乗福河童大明神
大明神内の天井には、著名人たちが描いたカッパの絵があります
賽銭箱にはキュウリ
唱えるお言葉は?
「オン・カッパヤソワカ」 だそうです
可愛い夫婦カッパも鎮座しておられます
体の割には大きい!
ここ曹源寺には、河童の腕のミイラが有るとか無いとか?
ここまで来たら、もう一寺
日蓮宗の本覚寺
訪問したのは4月1日 満開の桜が綺麗でした
この寺院の中にある、こちらは蟇 (カエル) 大明神
大明神の左には?
大明神内を覗いてみると?
カエル蛙蟇~
天保の頃、檀家に秋山某なる人がおりました
故あって稼業を助ける神として蛙蟇塚という碑を建てて崇めていたと云います
大正一二年関東大震災の折に、碑は無くなってしまいましたが
その時の墓守の関某という人が霊感で土の中から碑を探し出し、小さなお堂を建てました
ちょうどその頃下谷に千八という人がおり、この蛙蟇塚願をかけたところ大きな利益を得
一念発起して、現在の地に蟇堂を建てたそうです
実はカエル
使ったお金が無事に帰る (それも増えて!) とか、旅から無事に帰る等々
縁起の良い生き物なのです
分かりにくい地図ですが、場所はこの辺り
最後に
カッパとカエルの力にあやかりたく、思わずそれぞれに100円を
お賽銭してしまった私であります
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