大門を そっと覗いてしゃばを見る 「台東区 吉原界隈」 [北&南千住 三ノ輪 入谷界隈]
昨夜からの雨も早朝には止み
晴れ間が出て 昼前からクリスマスイヴとは思えないほどのポカポカ陽気
こんな日は トボトボと徘徊も宜しいかと (笑”
東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅の程近く
通称 投込寺 (なげこみでら) と呼ばれる
浄土宗の浄閑寺
安政2年 (1855年) の大地震の際に 亡くなった吉原の遊女が
投げ込むように葬られた事から 投込寺と呼ばれています
門前に佇む 顔の無いお地蔵様
小夜衣 (さよごろも) 供養地蔵尊と呼ばれています
四つ目屋という遊郭で火事が起き
犯人は小夜衣という遊女だと思った店主は 彼女を火炙りにしてしまいました
しかしその後も四つ目屋に火事が続き けっきょく店は潰れてしまいました
この遊女 小夜衣を弔う為に造られた地蔵尊と言われています
浄閑寺の中に入ると一番目立つ 新吉原総霊塔
元々は 安政の大地震で横死した遊女を供養していたものを
新吉原創業から昭和の廃業まで380年間
遊女を含む遊郭内で下働きしていた人達の
供養を含めた新しい塔で 納められた推定数は2万5千柱に及ぶそうです
右下の黒石板には 「生きては苦界 死しては浄閑寺」 と刻まれています
亡くなった遊女は裸にされ 藁など粗末なもの1枚にくるまれ葬られたそうです
そして遊女の平均寿命は 22歳なんだとか
ひまわり地蔵尊
こちらは近くの山谷で亡くなった 身寄りの無い労働者の供養地蔵
昔吉原今山谷?
首洗いの井戸
返り討ちにあった首を洗った ??? らしいです (恐”
浄閑寺から歩く事 10分くらいで吉原大門 (よしわらおおもん)
目立ちませんが 見返り柳があります
遊び帰りの客が 後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ
この柳のあたりで遊郭を振り返ったという話です
どれだけ楽しかったのでしょうか? (笑”
吉原大門から遊郭方向を見ると?
道が曲がってます
これは 往来から遊郭内が見られないようにしてあるそうです
「大門を そっと覗いてしゃばを見る」 なんて悲しい歌もありますね
昔は こんな感じ (赤線の部分が上の写真です)
あ! 四隅のお稲荷様 憶えておいて下さい !!!
ちなみに吉原とは元々日本橋人形町にあり
葦 (よし) の原っぱにあったことから葦原
これを 縁起の良い名前に改め吉原と改名
江戸の町が広がるにつれ
市中に隣接しているのはまずいという事で今の地に移転
これが今の吉原 (新吉原) になったとか
で 客引きのオジサンたちを振り切りながら (午前中は安いらしい)
新吉原遊郭の鎮守の社 吉原神社!
明治5年に
新吉原遊郭の四隅に祀られていた神社を合祀した神社です (上の図)
現在も 幸せを祈る女性に御利益があるとか
往時の吉原
空蝉を 残して空へ飛び立ちて 羽振るわせて命終りぬ
赤枠・浄閑寺 黄色枠・吉原大門 緑色の点が吉原神社
すいません!
クリスマスイヴに ちょっと悲しいブログになってしまいました (汗”
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