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阿寒に果つ (はつ) 「渡辺淳一」 [本 そして 時々映画? かな ???]

死に顔の最も美しい死に方はなんであろうか

生きていた時より美しく 華麗に死ぬ方法はただ一つ

あの死に方しかない

あの澄んで冷え冷えとした死


こんな冒頭で始まる 「阿寒に果つ (渡辺淳一)
PC031367.JPG

1971年7月から婦人公論に掲載

ちなみに 私が持っている文庫本には

昭和59年 (1984年) の19版となっています
 

天才少女画家といわれた時任純子の死体が

阿寒湖を見下ろす場所で見つかった事から始まり

渡辺淳一の初恋体験と言われる 「若き作家の章」

そして

純子を取り巻く 主に男たちの物語が続きます

(画家 記者 医師 カメラマン 姉の蘭子と章が続きます)


主人公の時任純子は実在の人物 加清純子という女性で

高校三年生の冬に行方不明になり

その春 阿寒湖畔で死体となって発見されたんだとか

そして 覚えている人もいるかもしれませんが今年の夏

北海道で行方不明になり 釧路の海岸で発見された中国人女性


愛読書だった?とも言われています

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