チラシに誘われて徘徊 ４ 「遊女の悲劇 采女塚 と 痔の神様」

妙亀塚の悲しい話で涙したばかりですが　悲しい話をもう一つ

妙亀塚から　これまた歩いて数分の所にある曹洞宗の寺

明星山　出山寺

朱塗りの本堂が目立つのであります

満願地蔵尊

境内には　この様な塚があり

采女 （うねめ） 塚と呼ばれています

江戸の初期　新吉原 「雁金屋」 の遊女

　

采女に恋をした若い僧侶が　師に固く制され　悩んだ挙句

雁金屋の前で自害

采女は嘆き悲しみ　浅茅ヶ原の鏡が池に身を投げてしまいました

翌朝　草刈りの人たちが

「名をそれと　しらずともしれさる沢の　あとをかがみが池にしずめば」

と記した短冊を見つけ　采女と分かり塚に葬った

のだとか

吉原の浄閑寺　小夜衣 （さよごろも） 供養地蔵尊の話も泣けますが

こちらも (´＿｀。)ｸﾞｽﾝ

そして出山寺より　も少し徘徊を続けると

法華宗本門流の　千松山本性寺

境内 （矢印は題目堂）

境内の一画に　秋山自雲 （しゅうざんじうん） と言う人の墓があるのですが

岡田孫右衛門と言う人の法号が秋山自雲なんだそうです

この方

３８歳の時に悪質な痔疾に罹り　いろいろ治療したのですが効果なく

髪をおろして題目堂に籠り　懺悔滅罪の修行に専念したそうな

しかし痔疾は治らず　４５歳で亡くなってしまいました

臨終に際し

「自分の死後　痔疾に苦しむ人が一心に題目を唱えたらならば

必ずこれを守護し　平癒させる」

と誓願

その後　古い友人が痔疾を患ったのですが

請願を思い出し祈念したところ　二ヶ月で快癒

以後　痔の神として信仰されるようになったそうです

悲しい話から一転　痔の話になり

誠に申し訳ございません <(_ _)>

でも御利益　ありそうです (＾◇＾)

水色☆　出山寺　　　　　　茶☆　本性寺