田山花袋の小説 [田舎教師]の所縁の地を巡る 3 弥勒高等小学校跡 「埼玉県 羽生市」 [埼玉県]
お種さんが眠る 円照寺から歩いても数分です
あ! 鬼平江戸処からも歩けます
主人公の小林秀三が
三年ほど教鞭をとっていた 弥勒高等小学校の跡地です
余談ですが 弥勒という地名は
江戸時代 この地を開墾していた とある男が
鍬を振り下ろしていた所 地中から弥勒菩薩が w(◎o◎)w
なんだとか
跡地には文学碑が立ち
ここには
「絶望と悲哀と寂寞(せきばく)とに堪へ得られるやうな
まことなる生活を送れ
絶望と悲哀と寂寞とに堪へ得られる如き勇者たれ
運命に従ふ者を勇者といふ」
と書かれています
文学碑の斜め向かいには 田舎教師の像も建ちます
ちなみに
小林秀三が間借りしていた 建福寺から弥勒高等小学校までは
6キロの道のり(昔の人は・・・)
⇩ 羽生市HPより ⇩
花袋は日露戦争後 建福寺に太田玉茗を訪ねた折り
小林秀三の真新しい墓に気づきました
秀三を見知っていた花袋は心動かされ
残されていた日記に創作意欲をかき立てられました
「この日記は あるいはこの小林君の一生の事業であったかもしれなかった
私はその日記のなかに
志を抱いて田舎に埋もれていく多くの青年たちと
事業を成し得ずに亡びていくさびしい多くの心とを発見した
万人の狂喜している日に そうしてさびしく死んで行く青年もあるのだ」
と花袋は 『東京の三十年』の中で記しています
う~ん
ブログを書いていたら なんだか p(´⌒`。q)
ちなみに
円照寺には 車を停めるスペースが無いので
(停められなくもないのですが)
ココ 田舎教師像の後方(広めの駐車スペースあり)に停めるのが良いかと!